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油屋のツバメ
 
 昨年同様、令和3年(2021)も4月頃からツバメが主屋にやって来るようになりました。初めは昨年とおなじように広い土間で遊んでいるのかなぁと考えていました。しかし、今年は少し様子が違いました。
 巣作りを始めたのです。初めは文化財施設でもあるので、巣を少しでも作り始めると、それを除去していました。
 
 ところが、戸締りをしても道に面した「主屋の格子壁」の狭い隙間から、ツバメ夫婦は出入りできるようになり、連休も相まって見事に土間に巣を完成させました。5月の連休明けくらいのことでした。
 
 事務員一同で話し合い、また、ご近所でツバメに詳しい方のお話を伺った上で、巣立ちまで見守ることになりました。この油屋の土間は、ツバメの大敵であるカラスやヘビから巣を守るのに最適な場所であるとのこと。確かに、ツバメ以外の鳥が入ってきたことはありません。
 

▲格子壁 隙間幅は約5.7cm

 6月初旬あたりに親鳥が、卵を温めるような仕草を始めるようになりました。無事に産卵は終えたのだなぁと一同ホッとしました。テレビ番組で親鳥が卵を温めるのは、冷たい卵を抱くと気持ち良いからと放映していましたが、実際にかいがいしく母親と父親で抱卵する姿を目の当たりにすると、「本当にそうなのかねぇ」と思います。

 6月19日に珍しく二羽で巣にいる場面に出会いました。するとツバメの糞用に敷いた新聞紙の上に、孵った卵の殻が!その数は3つでした。親鳥がひな鳥にエサを与えるような仕草も見られました。残念ながらヒナの姿は見えません。

 ヒナの姿を確認できたのは6月23日でした。1羽だけですが、頭に産毛が見えました。大きな口を開けてエサを親鳥からもらうシーンもありました。

 6月24日には、3羽か4羽が巣の中にいるように見えました。丁度、親鳥がエサを与えるときに元気な2羽が黄色い口を開けているところを撮影出来ました。

 6月29日は、ヒナの口の中に頭を突っ込んでエサを与えているところが見られました。幼鳥の頃は、固体のエサではなく、親鳥がエサを柔らかくした状態で与えるそうなので、このような格好になったのでしょうか。

 6月30日には、ヒナたちの姿がハッキリ分かりました。5羽のヒナがいるようでした。その姿は、まだ親鳥とはかなり異なります。

 それから4日経つと、ヒナの姿が親鳥に似てきました。その早さに驚きました。

 7月8日のヒナの姿は、親鳥と見分けがつかなくなりました。エサを貰う時の騒がしさは相変わらずのままですけれど。この時に、5羽のヒナの写真がもう一度撮影出来ました。それにしても、大きさも親鳥と同じくらいになって巣の中はすし詰め状態です。

 巣立ちの日は突然やって来ました。7月10日の午前の早い時刻には、大きな口を開けて親鳥からエサを貰っていたのですが。。。
 午前10半ごろに、やけに土間が騒がしいなぁと思い事務所から土間に出てみると多くのヒナが土間のホワイトボード上に止まっていました。その姿に驚きました。
 

 しかし、数えてみると4羽。1羽居ないと思い巣へ目をやると1羽、慎重派のヒナがこちらを見つめていました。

 1羽を残して巣だったはずのヒナたちでしたが、土間を遊ぶように飛んだあと一旦巣に戻りました。また、巣の中がすし詰めになりました。
 
 初めに巣だった4羽はその日の午前中に油屋から外へ出ました。居残りしていた1羽も午後には巣立ちました。
 
 今でもたまに油屋に遊びに来ますが、もうそろそろ南の国へ飛び立つのでしょう。また、来年も来てほしいですね。