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- 小郡大刀洗散策 榜示杭風道標の設置
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- 七夕の里振興協会研修 令和元年12月17日
- 小郡官衙遺跡を守る会の研修記(19.12.11)
- 第22回秋月街道シンポジウムを終えて
- 松崎油屋の保存と活用を考える会 熊本研修
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- 旅籠油屋 テレビ放映されました
- 旅籠油屋主屋 落成式 平成31年3月23日
- 大刀洗小郡ハイキング ~本郷・甲条・松崎~ 散策を終えて
- 小郡官衙遺跡を守る会 視察研修
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- 小郡大刀洗散策のための榜示杭風道標と新マップについて 第2弾
- 松崎中油屋ひな祭りを終えて
- 松崎油屋の保存と活用を考える会 行橋研修会
- 七夕の里振興協会 視察研修 行橋市
- 小郡・大刀洗散策ハイキング 道中記
- 小郡官衙遺跡を守る会 視察研修
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- 夏休み親子体験教室「糸つむぎ&機織り教室」終えて
- 媛社神社(七夕神社)の夏祭り
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- 立石小学校 ~松崎宿をたずねて~
- 平成29年度 NPO小郡市の歴史を守る会 社員研修
- 小郡大刀洗散策のための榜示杭風道標
- 小郡ふるさと歴史検定表彰式
- 松崎油屋の保存と活用を考える会 研修会
- 大刀洗・小郡散策ハイキングについて
- 埋蔵文化財調査センター友の会 歴史探訪研修ツアー
- そば打ち講座体験
- 「おごおり四季彩々」について
- 松崎宿案内 味坂小学校六年生
- 平成28年度 NPO小郡市の歴史を守る会 社員研修
- ひな祭りを終えて
- おごおりんぐ Walking×おごおり 薩摩街道 in 筑後松崎
- 門司港研修を終えて
- 稲次因幡正誠をたずねる街道ツアーに参加して
- 長崎街道 6人旅 道中記 ⑥
- 小郡官衙遺跡を守る会 視察研修
- 油屋解体見学会
- 長崎街道 6人旅 道中記 ⑤
- 長崎街道 6人旅 道中記 ④
- 長崎街道 6人旅 道中記 ③
- 長崎街道 6人旅 道中記 ②
- 長崎街道 6人旅 道中記 ①
- 長崎街道 6人旅 道中記
- 旅籠油屋主屋の復原工事に伴う見学について
- 中油屋での和装・礼法教室
- 会員研修会を受けて
- 松崎油屋の保存と活用を考える会 研修会
- 七夕神社 恋人の聖地モニュメントがグレードアップされました
- 七夕の里振興協会 神社研修
- 小郡官衙にトイレと展望台ができました!
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- 埋蔵文化財調査センター友の会 歴史探訪研修ツアー
- 市内薩摩街道散策マップができました
- おごおり街道七物語 案内板設置のお知らせ
- おごおり街道七物語モニタリングツアーを終えて
- おごおり街道七物語in松崎ジュニアツアーを終えて
- 立石小学校~松崎宿をたずねて~
- 小郡官衙遺跡遺跡公園 3保育園グラウンドゴルフ大会
- おごおり街道七物語について(仮称)
- 中油屋もちまき
- 小郡官衙遺跡遺跡発掘現場説明会
- 七夕神社 織姫・牽牛石像完成
- 平成26年度 NPO法人小郡市の歴史を守る会 社員研修
- 松崎油屋の保存と活用を考える会 研修
- 油屋おひなまつりを終えて
- 「薩摩街道を歩く」モニターツアー 道中記
- 埋文センター友の会研修
- 七夕の里振興協会研修会
- そば打ち体験
- 松崎宿をたずねて
- 小郡官衙遺跡公園 3保育園児グラウンドゴルフ大会
- 七夕神社 太陽の光を浴びて光る石でつくる『天の川』
- 旧松崎旅籠油屋ひなまつり
- NPO法人小郡市の歴史を守る会設立記念講演会
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第22回秋月街道シンポジウムを終えて

令和元年(2019)11月17日(日)旧松崎旅籠油屋主屋2階で『秋月街道シンポジウム「江戸時代の旅を探る~旅籠油屋の復原~」』と題したシンポジウムが行われました。
午前中に公益財団法人文化財建造物保存技術協会の東坂先生による基調講演が行われました。お昼休みをはさんで、午後からは立場茶屋銀杏屋の堀江会長、秋月街道ネットワークの佐々木会長、当会の磯部理事長より、各団体の文化財保護と活用に関する事例報告が行われたのちに、東坂先生と油屋復原に携わった古賀さんによる現地説明会が行われました。
当初は事前参加申込者がそれほど多くはありませんでしたが、各方面の方々のご協力により主屋2階に用意した座椅子では足りなくなるほどの人があつまり、シンポジウムは盛会でした。参加者は60名以上に達し、年齢層も広かったように感じました。
午前10時、主催者である秋月街道ネットワークの佐々木会長が「わたしはマイク無しでご挨拶いたします」と前置きされたのち挨拶されました。そのあと、来賓の加地市長が「わたしは前職がアナウンサーなのでマイクがないとしゃべりづらいので」とおっしゃると会場から笑い声が起こり、シンポジウムの場が和みました。
司会者の小郡市の歴史を守る会野瀬事務局長より、東坂先生の経歴紹介が行われました。先生が今まで設計監理したおもな文化財は、国宝観心寺金堂・建掛塔(大阪)、国宝善光寺本堂(長野)、国宝厳島神社本社本殿・能舞台他災害復旧(広島)、特別史跡熊本城跡西出丸一帯・飯田丸五階櫓等復元監理(熊本)、国宝不動院金堂・重要文化財鐘楼(広島)、重要文化財善導寺大庫裏他7棟(福岡)、重要文化財高良大社本殿・幣殿・拝殿(福岡)などです。国宝や重要文化財に携わってこられた方に、旧松崎旅籠油屋の復原をお願い出来たことは光栄なことだと思います。

午前10時10分ころから東坂先生の講座が始まりました。
木の年輪の話しからはじまり、古材の重要性・誰の為に文化財を守るのか・建物を守る前提として物事を考えることの必要性など、お話は多岐にわたりました。
特に印象に残ったお話は
『文化財の修理というのは破壊を伴う行為で罪深いこと。根底には罪の意識がある』
『それでも修理を行うには文化財を愛さなければならない』
『愛するものに嫌われることはしない』
『建築の寿命は見た人の視線の数で決まる』
などです。ほかのお話にも先生の深い知識と知恵が含まれていました。
講話の後に質疑応答が行われました。今回はいつもよりも大勢の方が東坂先生に質問されました。その質問も熱が入ったものでした。
昼食をはさんで午後1時からパネルディスカッションが行われました。パネリストは、秋月街道ネットワークの佐々木会直子さん、立場茶屋銀杏屋 管理運営委員会の堀江日出男さん、小郡市の歴史を守る会の磯部冨士男さんです。
立場茶屋銀杏屋には年間で約七千人程度の来訪者があるそうです。旧松崎旅籠油屋と同じように「ひな祭り」の時期に、一番来訪者が多いそうですが、その他にも色々なイベントを企画運営されているお話が非常に興味深かったです。




午後2時から、旧松崎旅籠油屋を設計監理された東坂先生と、実務を担われた小郡市の古賀一級建築事務所の古賀さんによる現地説明が行われました。実際に作業に関わった方々による説明なので、分かりやすく、かつ、説得力のある説明会となりました。参加者の皆さんは、その説明に聞き入っていました。


