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午前4時50分から本殿内で神事が執り行われました。本殿内には地元区長さんら区役員、神社総代さんたちが、幣殿には小学生・中学生と青年たちが上がりました。時期は真夏ですが、早朝ということで境内は少しひんやりとし、凛とした空気の中で厳かに神事が続きました。
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修祓の儀、祝詞奏上、各年代の代表者による玉串拝礼と続き午前5時13分に祭儀は終了しました。この神事により祭神が獅子に乗り遷ります。
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青年たちによって神殿から出た獅子と子どもたちは、大崎の町に出る前に勢いよく媛社神社の神殿を三回廻ります。全力疾走で廻るその姿は迫力があります。
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媛社神社の獅子追いは2頭です。獅子1頭に大人がふたりつく「二人立ち」といわれる形式ということ。獅子頭を被ることはなく手に持ち、また後ろの人は獅子の胴体(布)を肩に掛ける形式であることも特徴として挙げられます。
大崎地区の氏子さん宅を廻る際には、先頭を小中学生2~3名が行き、獅子よりも前に訪問する家を訪れ、挨拶をした後に榊を水につけて玄関先を清め、塩やイリコなどを配ります。神主さんが玄関先で祈祷を上げたのちに、獅子2頭が獅子頭を打ち鳴らしながら入ってきます。その時に青年たちから、小中学生へ「追えー!追えー!」と大きな掛け声が発せられます。2頭の獅子の勢いと子どもたちの勢いが、悪いものを蹴散らしてくれるように感じます。
氏子さんは、ほとんどの方が玄関で正座して獅子を待ちます。氏子さんが女性の場合は赤獅子が、男性の場合は黒獅子が、頭を噛みます。
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大崎の獅子追いは神社から出発し、まず初めにいつも決まったお宅にお邪魔するそうです。今回も稲吉橋近くのそのお宅が始まりでした。獅子たちは家の中に入り込み、接待を受けます。子どもたちにも色んなご馳走が出されていました。これから各家を廻るための朝の腹ごしらえのようでもありました。こちらの家のご主人から「昔はがめの葉饅頭なども出していましたよ」とうかがいました。
媛社神社の氏子は121軒あり、そのほぼすべてのお宅を獅子たちは廻ります。早朝から始めても最後の家まで廻るのは夕方近くになるそうです。
今回は時間の関係上「初七夕」のお宅を訪問できませんでした。そのためにも、またの機会に参加させて頂こうと考えています。
<江戸時代から伝わる獅子追い(七夕神社)>
~8月7日 無病息災の祈りを込めて ~