- 旧松崎旅籠油屋
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油屋は薩摩街道の宿場町である松崎に建てられた江戸時代の旅籠(旅館)です。昭和初期まで旅籠として使用されましたが、その後は芝居小屋、食堂などいろいろな使われ方がされました。
今まで建築年代は不明でしたが、平成24年の調査で、北側の座敷が嘉永2年(1849)に建てられ、その後にいま私たちが「油屋」と呼んでいる主屋が現在の姿になったことが分かりました。
その主屋は、木造二階建の茅葺(現在はトタン葺)で、1階約40坪・2階35坪の広さがあります。座敷は木造平屋建・茅葺で三間続きの部屋からなり身分の高い賓客が宿泊するところで、面積は約20坪です。
松崎宿を訪れた人々には、島津斉彬、篤姫、乃木希典、有栖川熾仁親王、高山彦九郎等がいます。乃木希典は油屋で昼食をとったと自らの日記に記しています。また、西郷隆盛が油屋に泊まったという言い伝えが地元に残っていますが、当時の文書は残っておらず、詳細は不明です。
見学案内
▲旧松崎旅籠油屋見学者用駐車場
イベント情報
◆昔のくらし体験 (左の文字をクリックすると該当例のページへ移動します)
油屋主屋の復原過程
平成31年春完了を目途に、油屋主屋は復原工事が行われました。
写真左は平成29年3月時点、右は同年5月時点。
油屋を生かす(復原前)
中油屋(座敷棟)の復原について
旧松崎旅籠油屋は主屋と棟を分けた座敷棟からなります。主屋より先に平成26年(2014)7月に座敷棟である中油屋が上棟されました。また、平成27年(2015)3月に開門式をむかえ一般公開されることになりました。復原にはおよそ3年の年月を掛け、嘉永二年(1849)に「油屋喜平」が上棟した時の状態に復原されています。座敷棟には武士などの賓客が泊まったと考えられています。

中油屋 玄関から

上空から

式台玄関
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