大刀洗小郡ハイキング ~本郷・甲条・松崎~ 散策を終えて
 
 今回で3回目となる「大刀洗・小郡散策ハイキング」が平成31年2月24日(日曜)に行われました。年々参加して頂ける方が増加し、今回は定員を上回る53名の参加がありました。前回、前々回は小郡市からの参加者が過半数を占めていましたが、今回は大刀洗町の参加者が過半数を占め大変賑やかなハイキングになったようです。
 大刀洗町本郷の「大刀洗町ふれあいセンター」を出発し、甲条地区を通り小郡市松崎へ至る行程は約7キロですが、途中に色々な文化遺産に立ち寄りましたので、実際には8キロから9キロの距離を歩きました。
 行程は次のとおりです。
 
 
 到着地の旅籠油屋座敷(中油屋)で地元の「松崎油屋の保存と活用を考える会」より豚汁の振る舞いがあり、参加者はその味を楽しんでいました。
 今回は途中でトイレのことが心配でしたが、地元のコンビニエンスストア様のご協力も得られて無事にハイキングを行えました。また、本郷を拠点に文化的な活動をしておられる「三原古城を考える会」の皆様、大刀洗ふれあいセンター長の井上様にも大変なご協力を頂戴いたしました。この場を借りて御礼申し上げます。
 ハイキングの詳細については当日参加したスタッフKさんのレポートをご覧ください。
 なお、後日、映像もこのホームページでご紹介いたします。楽しみにお待ちください。
 

※写真はクリックすると拡大します

 
2019年2月24日(日)に地域文化観光実行委員会主催の「小郡・大刀洗 散策ハイキング ~本郷・甲条・松崎~」が行われました。朝は風が冷たく冷え込んでいましたが、青空の輝くハイキング日和となりました。
9時15分から受付を開始し、大刀洗町ふれあいセンターには定員を超えた53名もの参加者の皆さんが集まりました。やはり、「地元の歴史」への興味や関心は高いですね。
 
 

磯部委員長の挨拶の後は、ふるさと案内人が三原城主 三原弾正時勝の逸話「おしどり物語」をかみしばいで説明しました。かみしばいの後に、大刀洗音頭の5・6番に本郷のことが歌われているので披露され、参加した大刀洗町の方も手拍子と一緒に口ずさみました。

 
 

最初に訪れたのは、芭蕉の句碑。とある参加者は本郷に住んでいるけど「こんな碑があるなんて知らなかった」と真剣に説明を聞いていました。

 
 
 
 
 
 

続いて、向かったのは本郷高良玉垂神社です。三原城内にあった神社が移築されてこの場所に来たことなど玉垂宮の説明を聞きました。

 
 
 
 
 
 

西光寺ではお寺の説明の後、県指定文化財に指定されている木造阿弥陀三尊像や種姫の病気平癒のために祭ったとされる石像など、普段は見ることのできない像を見る貴重な体験をしました。

 
 
 
 
 
 
三原城址は現在個人宅のお庭のため見ることができません。しかし、今回のハイキングでは特別に入らせてもらいました。三原城址では三原城の説明のほか、当時の堀の跡を見学しました。また、明治時代に海外輸出もする大きな製糸工場を運営していたという佐々木さんのお宅も見せていただきました。
 
※佐々木家住宅は明治6年に上棟された貴重な建物です。
 
 
 
 
 
 

休憩をはさみつつ次にやってきたのは甲条神社です。ちょっとした高台にあり、甲条神社周辺の地名などからも、昔ここに甲条城があった名残が感じられます。

 
 
 
 
 
 
さらに進んでいくと見えてきたのは大刀洗川です。大刀洗川は「大刀洗」という町名の由来にもなった川です。大刀洗川沿いの未舗装の道で参加者の方から「昔、三井高に通うとき使っていた道だ」と懐かし気な声もあがっていました。
 
本郷宿と松崎宿を結ぶ道を本郷道といい、今もまだどこか面影があるような、そんな雰囲気のある道を進んでいきます。
 
 
 

松崎宿北搆口では松崎宿の宿場町の出入り口に築かれた石垣や、松崎宿の説明を聞きました。

 
 

松崎歴史資料館では島津久光一行が宿泊した時の記録や、西郷隆盛が使ったとの伝承の残る盃を見たり、宿として使われていた時の話などを聞いたりして、松崎宿の歴史を学びました。

 
ゴールの松崎宿旅籠油屋では温かい豚汁がふるまわれました。参加者の皆さんはおいしい豚汁に疲れが癒されているようでした。
私も含めて、参加者からは「楽しかった!」という声が多く、ハイキングは大成功でした。ご助力いただいた皆さま、ありがとうございました。