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- 平田家住宅
正門からみる主屋(正面)と座敷(右)
正門と瓦塀
平田家住宅について
平田家住宅は、広い敷地の中心に主屋(しゅおく)があります。その主屋を囲むように北側に表門と座敷、西側に太鼓橋と客殿、南側に新座敷、東側に数寄屋と東門があります。
主屋と客殿、新座敷は渡り廊下でつながっています。当初は、主屋と座敷の間にも部屋があってつながっていました。座敷、客殿、新座敷、主屋の建物が庭園を囲んでいます。
主屋一棟、座敷四棟、門二棟、瓦塀一棟が平成28年(2016)小郡市指定有形文化財に指定され、庭園は平成30年(2018)国登録名勝に登録されました。現在、小郡市の所有になり、市が管理しています。
平田家の歴史
江戸時代の終わりから明治初期、第四代平田伍三郎が木蝋業により資産を増やしました。その後、蝋の価格が下がると、銀行を設立し平田家は代々頭取を務めました。
第六代平田瑞穂は、小郡小学校に寄贈をしたり、三井郡在郷軍人総合分会長として地域社会の発展に貢献しました。
平田家は、江戸時代に田中市作高信が平田家に養子にいき、平田姓を名乗るようになりました。田中家の先祖は、江戸時代の初めに、小郡の町を作ったといわれる田中利左衛門正利です。田中家は分家も含めて、酒、醤油の製造、病院など小郡の町を担ってきました。
見学案内
アクセス
住所:福岡県小郡市小郡1155
車:鳥栖インターチェンジより国道3号線 姫方信号から朝倉方面へ約10分
交通機関:西鉄天神大牟田線 小郡駅下車 徒歩5分
甘木鉄道 小郡駅下車 徒歩7分
見どころ
表門
江戸時代の武家の門を、明治時代に移築したと思われます。
門には、いろいろな金物が芸術的に配列されています。単なる飾りではなく、それぞれに役割があり、門全体をそれらの金具で保護しています。
主屋の入口
入口で屋根を支えている持ち送り(もちおくり)は、波の渦巻く文様が彫刻されています。
これは、水で火を防ぎ火事から家を守る意味を込めているそうです。
札に書かれた「六番」は、電話番号です。
数寄屋「水月庵」
客人をもてなす茶室で、明治末期から大正初期に建てられたと考えられています。
波打っているようなガラスが、当時の風情を残しています。