小郡市小郡にある国指定史跡「小郡官衙遺跡」の公園に、トイレと展望台の機能を兼ね備えた施設が完成しました!
(2015/03/17記)
*小郡官衙遺跡とは・・・・・・
小郡官衙遺跡は、今からおよそ1300年前の奈良時代に筑後国御原郡を治めた役所の跡であると考えられています。
役所の建物は何度か造り替えられており、最初(第1期)は7世紀後半、それが建て替えられた(第2期)のは7世紀末から8世紀初頭、その次の建て替え(第3期)は8世紀前半から中頃と考えられます。
第2期になってから本格的に役所として機能し始めたそうです。
現在は遺跡公園として市民に利用されており、当会の「小郡官衙遺跡を守る会」のメンバーが毎月草刈り・清掃を行っています。
建てられたのは小郡官衙遺跡公園の敷地北西部です。
小郡官衙の建物は板葺屋根であったと言われており、今回建てられた施設もそれを意識して板葺風の屋根になっています。
また、施設の向きも、官衙の建物(第Ⅱ期)の向きに合わせて建てられているそうで、関係者の深いこだわりが感じられます。
【トイレ】
↑ 正面が多目的用、左が男性用、右が女性用。
→ 天上に採光窓があるので、
屋内は自然光で明るく、
清潔感があります。
↑ 男性トイレ(未使用状態を撮影)。
手摺のあるブースもあります。
↑ 多目的用トイレ(未使用状態を撮影)。
トイレ入口にはスロープもあり、
使いやすいよう設計されています。
【展望台】
← トイレ入口のすぐ右側に
展望台へとのぼる階段があります。
↓ 展望台には
小郡官衙についての説明板と
休憩用のベンチがあります。
↑ 公園には当時の建物(柱)跡を示した杭があります。
展望台にのぼって見ることで、より建物の位置が分かるようになりました。
トイレと展望台ができたことによって、
小郡官衙遺跡がより市民の皆様にとって親しみ深いものになると思います。
これを機に、ぜひ一度足をお運びください。
* 小郡官衙遺跡公園の様子(3月17日撮影)。