松崎宿よもやま話 41~最終話
松崎宿よもやま話 番外編 その三
◎乙隈境石の整備完了!
図1は、乙隈にある筑後国境石(乙隈境石)と筑前国境石(馬市境石)です。いずれも江戸時代に久留米藩と福岡藩によって建てられたもので、現在でも小郡市と筑紫野市の市境となっています。
実はこれらの国境石、基壇の石垣が崩れかかったり、文字を刻んでる棹石が後ろ側に傾きかけたりと、痛みが目立っていたため、小郡市教育委員会と筑紫野市教育委員会が共同で修復整備を行いました。
整備に伴う調査では、図2のように、内部の構造も明らかとなりました。 現地は参勤交代道としても使われた薩摩街道筋にあたるため、藩の威信をかけて立派なものを建てたことがわかります。棹石だけでも三mを超え、これだけの国境石が二つ並んでいるのは全国的にみても大変珍しいものです。是非一度、ご見学ください。
▲場所 県道筑紫野・久留米線沿い、乙隈の交差点から北へ約七百メートル。『薩摩街道文化財マップ』をご参照ください。
松崎宿よもやま話 番外編 その五