平成３年12月５日付けで油屋の保存要望書が、松崎地区より780名の署名と寄附金約200万円を添えて小郡市長あてに提出されました。それから約26年の時を経て、ついに油屋主屋の上棟式が行われました。

当日はこの冬一番の寒さで、午前中は小雪が降りました。関係者の祈りが通じたのか上棟式が始まるお昼過ぎには良い天気となりました。

　上棟式の出席者は、施主である加地市長、井上市議会議長、清武教育長、赤岩松崎区長代理、油屋の保存と活用を考える会の磯部会長と吉塚顧問でした。上棟式は午後１時から行われ、油屋と所縁のある霊鷲寺の中村住職により上棟式の祭儀が行われ、その後、参列者が焼香を行いました。

　上棟式終了後、加地市長が、松崎区の皆さんと保存会の方々へのお礼、熊本震災にあわれたにもかかわらず復原工事にあたって頂いている島崎工務店様（熊本市）に感謝の言葉を述べられました。また、来年の大河ドラマの『西郷どん（セゴドン）』にも話がおよび、「来年は『西郷どん』を観ながら、油屋主屋の完成を楽しみにしましょう。」と挨拶がありました。

　その後、餅まきと見学会が催され松崎区の人たちを中心に大勢の方が集まりました。